著者の小川さんがタンザニアや香港へフィールドワークに出向き実体験をもとに執筆された書籍。その日暮らしと聞くと不安定で危うい印象を受けるが国や文化が変われば一概にそうとは言えなくて、逆に合理的なのかもと思ってしまう内容もあった。日本ではあまり相容れなさそうではあるものの、もしかすると戦後間もないころは似たような考え方の人が結構いたのかもなと思ったりもした。
また、変わり身の速さや根拠のない自信をもとに日々を生き抜いている様を見ると、起業家精神とも通じるところもある。
総じて個人的にはその考え方や行動は斬新で参考にできるところもあると感じた。
書籍情報
著者 小川さやか
発行 2016年7月20日
章立て
メモ
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あらゆる人間はみな、その日その日を生きている。それを想起していないだけだ。想起することを先延ばしにしているのだ。わたしは明日死ぬかもしれないし、明日人生が一八◯度変わるような恋に落ちるかもしれない。明日のことは誰にもわからない。まして一年先、一◯年先の未来などわからない。何かの拍子に、その日その日を生きている。Living For Todayなわたしの実感が、生々しくわたしの体をゾワゾワっとさせる。
- 死生観とも近いけどそこまで重たいものでもなさそう