【読んだ】影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか[第三版]

2014年7月に初版が発売され、2021年6月時点で31刷!めちゃくちゃ読まれている!

著者のロバート・B・チャルディーニ氏はアリゾナ州立大学の心理学部の名誉教授で、過去、自身が騙され続けてきた実体験等から心理学的観点で本書を執筆。

人間の行動心理の基本的な原理を類型化し、なぜ人は動かされるのか?という点を実例を交えて丁寧に説明されている。

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以下、自分用メモとして。

 

第1章 影響力の武器

文明が進歩するということは、自分の頭で考えなくても様々なことが出来てしまうということである byアルフレッド・ノース・ホワイトヘッド

 

・「カチッ・サー」反応(自動的反応)とは、人が何かしらの判断や意思決定をする際に発動するやっかいな反応。自動的反応は影響力の武器を他人から行使された際に無意識もしくは意識的に思考停止状態にさせられ、騙されたり、意図しない意思決定をしてしまう

・なぜ、自動的反応が起こるかと言うと、考え悩むのは労力がかかるため、過去の情報や周辺情報で都合のよいものがあればそれらと紐付けて無理やり意思決定をした方がラクだから。そんな人間の性質を利用して、詐欺やそれに近い行為を行おうとしている輩もいたりするので注意が必要

・人間の知覚にはコントラストの原理というものが働いており、順番に提示されるものの差異を私達がどう認めるかに影響を与える。例えば、家の内見で1件目にボロい家を見せられた後に、そこそこの家を見せられると当然2軒目の方がよく見える。不動産屋が買わせたいのが2軒目の家だとすると当然成約率もあがる、というやり方があったりする

 

第2章 返報性 昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが…

負債は必ず返済しなさい。神様が勘定書を書いたのだと思えばいい  byラルフ・ワルド・エマーソン

 

・「他人がこちらに何らかの恩恵を施したら、自分は似たような形でそのお返しはしなければならない」というルール

・やっかいなのはこのルールが人間社会や文化に広く深く浸透していること。すなわち、返報性のルールを守らない人は、不義理であり、恩知らずであり、たかり屋であるとみなされてしまう点にある

・また、これは自身と面識の無い人や嫌いな人から受けたとしても、このルールに縛れてしまい、返報義務を追うことになる。このルールを悪用した例としては悪徳な訪問販売、寄付団代などの話しが本書では記載されている。面白いのはそのような行為がはるか昔から行われていて、本質的には変わらない手口で今も行われているということ。それだけ強力なパワーを持つルールだということがわかる

・広告手法としては無料モニターや試供品がその例で、一度使わせることで返報性のルールを適用させようとしている。スーパーの試食などはその典型例

・応用テクニックとして、ドア・イン・ザ・フェイステクニックというものがあり、これは一度断らせたあとに二番目の要求を飲ませようとする手法。交渉のテクニックとして使われ、あえて無理な依頼をして断りを引き出し、その後、飲めなくもない要求をすることで容易にYESを引き出せるというもの

・ドア・イン・ザ・フェイステクニックを使われると、それをされた側にも責任感が生じる。一度YESと言ったのだから、その取り決め内容はキッチリと守る。また、その約束を守ることで満足感を得てしまうため、同様の手口にハマりやすいという性質もあるので注意が必要

 

第3章 コミットメントと一貫性 心に住む子鬼

最後に断るよりも最初から断るほうが簡単だ byレオダルド・ダ・ヴィンチ

 

・一度決めたことに対しては、自分の内からも外からも、そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力が掛かる

・そうなると、途中で間違いがあったとしても軌道修正ができず、無理矢理にでもコミットメントしようとしてしまう

・なぜ人は一貫性を保とうとするのかというと、これも人間社会のルールや成り立ちと深く関係している。シンプルに言うと一貫していることはいいことで一貫していないことは悪いこと、と思われているから

・一貫していない人は支離滅裂、裏表がある等と思われてしまうため、言語一致、初志貫徹、論理性、合理性等をベースに一貫性を持った言動をし、誠実であろうとしてしまう

・それ自体は悪いことではないもも、囚われすぎると騙されてしまったり、大きな失敗を起こしてしまう可能性がある

・また、一貫性をもつことは実は簡単なこととも書かれている。なぜなら、「考えるという本当の労働を避けるためなら、人はどんな手段にも訴える」し、一貫性という殻に閉じこもることで理性の激しい攻撃を受けないからである

フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは最初に小さな要求を飲ませ、あとから関連するより大きな要求を通すというやり方

・コミットメントは広く発信することでその呪縛が強くなる

・何かを得るために大変な困難や苦痛を経験した人は苦労なく得た人よりも、得たものの価値を高く見積もるようになると言われている。加入儀式の厳しい部族であるほど新規加入者の集団に対するコミットメントを高めるのもその一例である

・人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになる

・ローボール・テクニックは、まず相手に有利な条件を提示し、購入意思を引き出し、決定がなされた後にその条件をなかったことにしたり改悪するという手段。一度買うと決めたことにより意思決定を支える根拠を無理やり作り出し、改悪条件でもそのまま購入してしまうという。例えばカーディーラーでの見積りがあとから変更になったり、車両代は安いがオプションをもられて結局高くなるケースも同様のテクニックが使われている

 

第4章 社会的証明 真実は私たちに

みんなが同じ用に考えているときは、誰も深く考えていないときである byウォルター・リップマン

 

・特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断する

・ほかのみんながやっているならそれは適切だとみなしてしまう。周りと反対の行動をとることがリスクだと感じてしまう

・どんな考えでも、それを正しいと思う人が多ければ多いほど、人はその考えを正しいを見ることになる

・集合的無知とは、周囲に沢山の人がおり、そこで最悪の行為(例えば喧嘩等)が行われていた場合、周囲の人が傍観していると自分もそうしたほうがよいと判断してしまっている状態のことを指す。「誰も関心を払っていないのだから、悪いことは何も起こっていない」と判断してしまう。傍観者にありがち?

・社会的証明は不確かさがある状況でより強く働く。どう振る舞えばよいのか確信が持てない場合、人は普段より一層他人の行動を参考にして自分の行動を決めようとしてしまう

・また、類似性も社会的証明に影響を与える。なぜなら人は自分と似ている人の行動を真似したり参考にしたりするからである

・いわゆる模倣犯も社会的証明が作用した一例となる

 

第5章 好意 優しそうな顔をした泥棒

法廷弁護士はの最も大切な仕事は、依頼人陪審員から好かれるようにすることである byクラレンス・ダロウ

 

・一般的に、人が最も頼み事を聞いてあげたいと思うのは、相手をよく知っていて、かつ、その人に好意を持っている場合である

・タッパーウェア・パーティと呼ばれる販売手法では、参加者に何かしらの景品を与え(返報性)、使用経験者に便利な点などを話すよう促し(コミットメント)、購買者は販売が始まると自分と似たような人がそのタッパーを欲しがっているので、良い物に違いないと考えるようになる(社会的証明)。また、重要な点として、友人からの紹介や口コミ起点で行われるこの手法では好意や友情の圧力が大きく働き、いやいやでも参加し、欲しくもないのに購入してしまうことがある

・寄付の依頼が友人知人の場合、断りにくくなるのも好意の影響が大きい

・セールスマンは新規顧客を見つけるため、顧客からの紹介を引き出し、エンドレスチェーン(無限連鎖)という状態を作ることを目指している。これも好意の力を利用した手法

・人は自分に似ている人を好む。この法則は意見や性格特性、経歴、ライフスタイルなど、どのような領域の類似性においても当てはまる

・人がお世辞を言い、親しげに接してくるときは、その人から何かを引き出そうとしている可能性が高い

・人は他者からの称賛を信じ、それを言ってくれる人を好む傾向にある

・チーム力で考えると、メンバー間の絆が堅い方が、より高い力を発揮する。チームの絆を高めるためには共通の目標に向かって力を合わせ、前進していく行為が有効

・警察の取り調べの怖い刑事とやさしい刑事も好意と知覚のコントラストの原理を利用している。最初に怖い刑事が怒鳴る、あとからやさしい刑事が怖い刑事をなだめ、やさしく接したり、司法取引(アメリカの場合)に応じる代わりに罪を軽くする(仲間だと思わせる)ような発言をすることで自白や有力な証言を得るというもの

・逆に、悪意は相手に嫌われる。たとえそれが本人起因の事象でない場合でも。例として、天気予報士は天気が外れると視聴者から大クレームを受ける。これは悪い知らせを伝えるものは疎まれる典型である。これは連合の原理と呼ばれる

・連合の原理は広告でも使われ、商品と名声を紐付ける。例えば、プロスポーツ選手と栄養ドリンクを紐付け、CMを流すのはまさに連合の原理そのものである

・他の全ての条件が同じであれば、人は自分と同じ性別、地域、文化の人を応援する。その人が証明したいと思っているのは、自分が他の人より優れているということ。応援する相手が誰であれ、その相手は自分の代理になる。そして、その人の勝利は自分の勝利も同然。このような観点からすれば、スポーツファンの情熱にも合点がいく。試合はその固有の形式や芸術性を楽しむだけの娯楽ではなく、そこには自己が賭けれていることに気付く。だからこそ、群衆は地元チームの勝利にいつも貢献してくれる人をあれほど崇拝し、多大な感謝を示す。その同じ群衆が、敗北に関わりを持った選手やコーチ、審判員に対してしばしば凶暴な振る舞いに及ぶのもこうした理由によるものと言われている

・身体的魅力はハロー効果を生じさせ、才能や親切さや知性といった他の特性に関する評価を高めている

 

第6章 権威 導かれる服従

専門家に従いなさい ウェルギリウス

 

・人は権威に対して義務感を抱く。ミルグラムの実験では、人は権威者の命令にはとにかく従おうとするということが証明されている

・この考えは宗教的な教えにも通ずる

・権威者の命令に従うべきかいなかについて、人はそこまで悩むことはない。なぜならそのほうが当たり前だと考えており、また、悩むことが面倒だと思っているから。まさに第1章のカチッ・サー反応が働いている状態と言える

・身近な例では医者と患者の関係がある。患者は、医者の診断を疑うことはほぼない。というか疑いようがない。その裏には権威が大きく関係している

・また、同じ発言を権威者と非権威者がした場合、前者の方が間違いなく説得力が高い

・重要なのは中身よりも外見で◯◯専門家等の肩書があるだけでも権威の力は発揮される

・高名な肩書をもっていると身長が実際よりも高く知覚されることがある

・権威は謙虚な誠実さに対しても発揮される。例えばレストランでウェイターにAという料理の良し悪しを聞いたところ、今日の仕入れ状況からはおすすめしないと言われ、代わりにBというより安価な料理をおすすめされたとする。この時点で客はウェイターに対して誠実だという印象をいだき、かつ、この店の料理に対して詳しい人、という印象を持つ。その結果、余計に料理を頼みたくなったり、チップをはずませたり、といった事象が実際の例として上げられている。誠実とわかった専門家ほど信頼できる人間はいない、ということである

 

第7章 希少性 わずかなものについての法則

何かを愛するには、それを失う可能性を実感すればよい byG・K・チェスタトン

 

・少ないものがベスト、失うことはワースト

・手に入りにくくなるとその機会がより貴重なものに思えてくる、というのが希少性の原理である

・ある品物が少なくなりつつあるということは、それだけの価値があるということになる

・人は制限に弱い。時間制限、数量制限などはその典型例である

・人はすでにもっている自由を失うことに大きな抵抗を持つ

・すでにある特権を保持しようとするとこの欲求こそ、自らの自由の現象に対する人々の反応を説明するために心理学者ジャック・ブレームが提唱した、心理的リアクタンス理論の中核と言われている

ロミオとジュリエットの物語も希少性が関係している。はじめからなんの障壁も無ければ、二人の愛はあそこまで燃え上がっていなかったと考えられる

・情報の希少性さえ高ければ、私達はそれが検閲を受けたものでなくても価値を置くようになる



第8章 てっとり早い影響力 自動化された時代の原始的な承諾

私は毎日、すべてに置いて良くなっていく byエミール・クーエ

私は毎日、すべてにおいて忙しくなっていく byロバート・チャルディーニ

 

・現代生活では情報が溢れ、選択肢が拡大し、知識が爆発的な勢いで増加している。現代生活の形態が変化し、ペースが加速度的に速まってきたことで、注意深く分析する機会が失われつつある。そのため、別の意思決定方法(信頼、信用など)に頼りがちになっている

・意思決定や承認を引き出す要因のうち、最も信頼性が高く、頻繁に使われるものとして、コミットメント、返報性、社会的証明(類似性)、好意、権威、希少性などが上げられる

・私達が思考の近道によって得られる利益を失わずにいるためには、相手の好意と悪意を注意深く見抜く洞察力が必要となる

 

雑感

人は心のスイッチを押されると、意図せず、動いてしまう。たとえそれが論理的には受け入れがたいようなことでも相手の意のままに動いてしまう。日常を振り返ると、影響力の武器が使われているな、と感じるケースはすごく多い。訪問販売、スーパーの試食、友人から進められたモノ、権力者からの発信への応答等がそれらにあたる。

相手が善意であればよいのだが、善意の被った悪人がパワーを行使しようとしている際は注意が必要だし、回避しなければならない。でも、なかなか見破れなかったりするのだと思う。その証拠に現在でも詐欺事件は無くならないし、グレーな謳い文句で商売をしている人も多く感じる。

影響力の武器の原理を理解しておくことで、仕事を上手く進められる可能性は間違いなく上がりそうではある。相手を動かすというよりも、しっかり納得して動いてもらうために、使えるモノは全て使い、誠実に向き合う姿勢を持ち合わせていれば全然良いと思う(良心を忘れないこと)

【読んだ】デザインの本質

デザインの本質

田中一雄 著

 

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デザイン思考やデザイン経営など、最近良く耳にするようになった気がする。通っていた経営大学院でのデザイン◯◯という科目が追加され人気のクラスになっていた記憶もある。

一方で、「デザイン」の本質的な意味を理解している人はどの位いるだろうか。この本では著者が考えるデザインの本質を要素分解や事例を交えながら説明してくれているのでその理解に役立つ。

ざっと読んで良い内容だったので学習メモとして残しておく。

デザインの本質とは

「創造性を持って社会全体の『より良い明日』を開く行為」本書ではこのように説明されている。なんだか抽象的でわかりにくいなぁと思うかしれないが、色々な概念や軸があるのでこのくらいの粒度じゃないと一言で表せないのだと思う。

そもそもデザインとは何か

一般的にはデザイン=なんらかの造形物や色・形を思い浮かべると思う。自分もそうだった。もちろん間違いではないのでけれど、それはデザインがもつ役割の一部でしかない。なのでデザイン力のある人=芸術的センスのある人という認識は短絡的で誤りとなる。では、デザインとは何なのか?この問いの答えのヒントは中国でのdesignの略にある。中国ではdesignを「設計」と訳す。この設計こそがデザインを説明する上で非常に重要な要素であり、日本国内で解釈されているモノの色や形のみを指す解釈と大きく異る点である。なのでデザインはモノとコトの両方が含まれていないと成立しないということになる。

拡大するデザイン

デザインの現状を整理するため、拡大するデザインの世界を4つの視点で整理すと、デザインの対象・プロセス・テーマ・関係性に分けられる。本来デザインとは幅広いものである総合的な活動であったはずだが、どうしても抽象的側面のみを指すものとして認識してきた。これがデザインの意味を取り違えてしまっていたりする原因である。

対象の拡大

有形から無形へ。

かつてはモノの色や形など、デザインの対象は物質として存在するものだった。現在では、UI/UXやサービス等まで広がり、モノ⇒コト、有形⇒無形へと拡大している。(というかそもそも広義のデザインはこちらの解釈が正しい)

プロセスの拡大

発想手法や経営とのつながり

デザインエンジニアリングは近年のデザインの特徴的な側面の一つ。そこには様々な解釈が存在するが、一般的には造形発想と機能設定や構造開発を組み合わせ、それらを同時におこなうことを言う。代表的なものはデザイン思考やデザイン・シンキングであり、一言で言うと共創型イノベーション発想法とも言えるらしい。さらにデザイン思考などを活用しつつ、よりイノベーティブかつ強いブランド力を持つビジネスの姿を生み出そうするのがデザイン経営である。

テーマの拡大

求められる「正しいデザイン」

近年、デザインに対する社会の要請が大きく変わってきている。社会課題に対して真摯な問いかけが行われ、人と社会と地球にとって必要とされる正しいデザインとは何かが問われている。国連によって提唱されたSDGsもその一つである。また、世界的デザイン組織のWDOでもワールド・デザイン・インパクト賞を設立し、より良い世界のためにデザインに何ができるのかを追い求めている。グッドデザイン賞においてもモノのデザインだけでなくコトのデザインに軸足が移されているとのこと。

関係性の拡大

デジタル社会に生きるデザイン

インターネットの普及により、デザインの上流域である企画開発からユーザー体験創造まで、あらゆるフェーズに置いて影響を与えている。IOT、ビックデータ、AIにより社会変革が加速し、これまで考えられなかったような新たな生活を生み出している。このような状況下でデザイナーはデジタル技術の危うさを意識し、より良い社会の創造を発想することが責務となる。

 

デザイン経営

企業経営におけるデザインの役割はデザイン経営宣言において大きく2つに集約される。

https://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf

 その2つが、ブランド構築に資するデザインとイノベーションに資するデザインである。どちらもバランス良く取り入れるというよりは企業も目的や戦略毎に比重を変え、最適なデザイン経営を実現することが企業経営者には求められている。

デザイン能力の構成要素

一言でデザインと言っても、その意味するところは多様でその点が曖昧なままでデザイン〇〇という言葉を使うことで混乱が生じている。以下5つのデザイン能力は多くのデザイナーが無自覚的に有しているものだがデザインの持つ創造性を活用するためにはそれぞれの能力を分解して理解しておく必要があると筆者が

  1. 観察力
    ・対象の客観化 
    ・深い洞察
    ・徹底した観察
  2. 問題発見力
    ・構造化し認識
    ・客観的に仕分け
    ・利用者を代弁
  3. 発想力
    ・柔軟な発想
    ・仮説提示力
    アジャイルプロセス
  4. 視覚化力
    ・認識支援
    ・共通化ツール
    ・わかりやすさ
  5. 造形力
    ・個性ある造形
    ・質の高い品格
    ・美の創造

デザイン思考とは

共創型イノベーション発想法あるいは創造的発想に基づく集団による企画開発と言える。デザイナーの重要な役割は「ユーザーの代弁者」であること。ユーザーが自らに内在していて自己認識できない課題や価値を抽出する。そしれそれを編集し、モノやコトの最適解を紡ぐことで生活の質を創り出す、これこそがデザインナーの役割である。これは起業家やマーケターにも絶対必要な思考で自分の中の顧客と向き合う行為と非常に似ている。というかおそらくほぼ同義で捉えていいと思う。

デザイン経営に求められる組織構築と価値判断

デザイン経営とは、これまでの①観察力から⑤造形力までのデザイン能力を活用する経営の姿である。デザイン経営におけるデザイン思考活用の場面では、デザイン力を経営の上流から導入し、「既成概念にとらわれない斬新な企画を進める」「モノやコト、サービスのイノベーションを作る」「顧客視点で経営判断する」などが求められ、モノへと着地する造形デザインの部分では「ブランド価値を見極める」こと、つまりユーザーに受け入れられる良いもの、美しいものを見極める力が求められる。デザイン思考の部分と色や形をつくるデザイン、これら全てを含めて包括的に判断し創造的な事業を推進することが「デザイン経営」の姿となる。

デザイン経営で最も必要とされることは、デザインという行為が持つイノベーティブな姿であり、その自由な発想姿勢を経営に取り組むこと。デザイン経営を導入する経営者に求められることは経営トップとしてデザインの創造的な力を活用し、経営上の価値を判断することに他ならない。

地球的課題へのアプローチ

デザインは社会を変革する企画力として注目されるようになってきた。既存のモノゴトのありようを問い直し、枠組みを変革すること、つまりリフレーミングがデザイン力となっているのである。

(リフレーミングはディスラプトと近しい意味を感じるが、前者の方が品があって響きがいい気がする)

 

本質的価値を追求するにあたり必要な視点

  1. ゼロから考える:モノゴトに対して既存の先入観を持たずにゼロベースで発想することによって全く新しい出会いんが生まれてきた
  2. ヒトから始める;人間中心の発想は、今も昔もデザインの原点である
  3. 思いを伝える:この発想アプローチは対象物にコメられたデザイナーの魂の発露であもある
  4. 物語を創る:これはまあさしきうモノのメタ次元からの発想であり新たな価値を生み出す
  5. 社会を変える:出会いンはよりよい社会を創る行為であり、近代デザインの原点っを振り返るまでもなく、社会的視点は婚姻値の必須事項である

心の時代へ

デザインはモノとコトとテクノロジーの三要素によってのみ生み出されるわけではない。今後ますますデジタル化が進み、AIが高度化する社会にあって、心への眼差しが最も大切になっていく。

今も昔も、そしてこれからも、デザインは「より良い人々の暮らしと世界を創る行為」であることに変わりはない。だからこそ、自らの心に基づいた創造的な仮説を提示していくことがまずます重要になっていく。

今、デザインはモノ・コト・テクノロジーの先に心との繋がりが要請されていることに気付き、モノの心を時、人の心を見つめ、よりよい生活と社会w構築する出会いんによって、明日を開いていく。それこそが目指すべきデザインの本質である。

 

雑感

デザイン=造形物の色や形位にしか考えていなかったが本書を読むことでデザインはものすごく幅広く、社会全体の営みと密接に関わっていることを理解した。言葉の定義にとらわれなければ何かを創り出すことそのものがデザインと言える。デザイン能力で必要な要素を見ても仕事で意識すべきことと非常に近い。そう考えるとデザインという言葉が少しだけ身近に感じられるような気がしてきた。

【読んだ】沈黙のWebライティング-Webマーケッターボーンの激闘-

書籍情報

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—

著者 松尾 茂起

作画 上野 高史

まとめ

・検索優位性を高めるにはGoogleの思想を理解し、ユーザーの利便性を最優先に考え、コンテンツに落とし込む

・更に、ユーザーに選んでもらうためにはUSPが重要で、誰に・どんな価値を提供するのかを徹底的に考えることで自社のUSPが見えてくる

・よいコンテンツの要素して、共感の誘発と見やすさ・読みやすさがある

・人の脳には直感と論理が共存しているため両方の特性を考え、全体の構成を考えるとよい

・コンテンツを制作する際は、論理的思考で物事を因数分解して考え、結論と根拠をセットで述べる

・オウンドメディアのコンテンツを作る際は、CV・啓蒙・リンク獲得の要素と企画の難易度・上位表示のしやすさの掛け合わせで分類できる

・記事制作を外注する際は目的を達成するためのスキルを持ち合わせたパートナーの見極めと相性を重視する

・コンテンツの初期露出経路を意識して設計しておく

学びポイント

  1. 検索意図の推測方法
    キーワードプランナー、知恵袋、キュレーションサイトの閲覧数、該当ワードでの上位表示ページの分析
  2. コンテンツ制作においては必ずマインドマップを作成する
  3. USP
    UniqueSellingPropositionの略で”他にはない独自の強み”のこと。USPは競合との差別化に繋がり、共感や購買行動を後押しする。USPを考える際はハードとソフト両面でさまざまな軸で洗い出し、絞り込んでいく。絞り込む際のポイントは模倣困難性と競争優位性を意識する
  4. 読みやすさを追求する
    改行や行間、漢字とひらがなの含有率、指示代名詞の調整、箇条書きでの要点表示、情報のカテゴライズ、感情表現の挿入により読み手に優しいコンテンツを目指す
  5. 論理とは、物事の法則的な繋がり
    人と人の間に築く理解の架け橋のことを指す。論理が欠落していると理解されず、理解されないコンテンツはユーザーに取って無益と判断される
  6. コンテンツ制作時に有効なセルフディスカッションとセルフディベート
    5W3Hを用いて自身に問いかけながらコンテンツの内容を深め、想定問答や読者視点での気になりポイントを洗い出していく。そうすることでユーザーの見たい、知りたい情報が抽出され、良いコンテンツへと昇華される
  7. 説得ではなく納得してもらう文章の組み立て
    主張を支える具体的な言葉が読み手の自分事になれば読みてはその言葉が作り上げる主張を自分事と感じる。なるほどー。
  8. コンテンツを外製する際は記事の種別・目的からそのスキルをもつライター・編プロを探す
    ジャンルに精通していることも重要だが場合によってはその限りではない。例えばそのテーマをよく知らない人向けの記事であれば、そもそもの前提やこまかな説明を盛り込む必要があり、そういった場合はその道のプロではなくあえて素人力のある人に書いてもらうのも手段の一つ
  9. マズローの欲求5段階説
    コンテンツを作る際は、所属と愛の欲求と承認欲求を意識するとよい

雑感

正しいSEO知識とライティングの基礎を身につけるのに最適な良書。600ページ位あるものの漫画なのでリズミカルにサクッと読むことができる。

各章の最後にかならずまとめがあるため、そこで再確認ができるし実務で使う際もまとめページを見るとすぐに必要な情報を引き出きだせるので便利。

Googleの思想を理解し、ユーザーに寄り添ったサイトやコンテンツを作ることが唯一の正解なのだと再認識できた内容だった。

他のシリーズもあるのでそのうち読む。

 

 

 

 

【読んだ】転職2.0

書籍情報

著者 村上 臣

発行 2021年4月3日

https://www.amazon.co.jp/dp/4815608032/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_G2X8JYPJS2C77QKYMQP5

 

まとめ

  • 我慢しながら働く時代は終わり、望み通りのキャリアを手に入れる時代へ
  • その手段が転職であり、市場価値を向上させることがキャリア形成に繋がる
  • 広くゆるい繋がり(ネットワーク)は人生を豊かにする 

所感

リンクトインの村上さんの書籍ではあるもののポジショントークはほぼなく、フラットに現在の日本国内における働き方をわかりやすく解説している。

例えば、これまでは企業主体であった雇用も個人主体にシフトする傾向にあり、これは情報の非対称性の解消や人口減少により需給バランスなどが理由として語られている。

また、終身雇用を前提とした日本型雇用は崩壊を迎えつつあり、徐々にジョブ型雇用が増加している点にも触れており、転職に関する考え方をアップデートする必要性と実践する上でのポイントを、自己認識・業界・会社・ネットワーク形成に切り分けて説明している。

内容はLIFESHIFTにも通ずるものも多いが、より日本国内に寄った話題になっているのと同書と比較しボリュームも少ないため、全体を通して読みやすさとわかりやすさがある。

逆に転職2.0のみで物足りなかったり、もっと深堀りしたい場合はLIFEDSHIFTを読むことでより深堀りした知識を得ることができると思う。

印象に残った点

・「株式会社俺」の意識を持つこと

 自分にとっての幸せが最大限になるように、自分自身の経営者になるということ。
 元ヤフーの宮坂さんからの言葉らしく、宮坂さんは会社に会社事業部・家族事業部・
 アウトドア事業部といった事業の柱を持っていて、「株式会社俺」の時価総額は幸せ
 の総量で表されると語っていたそう。人生の中で何が大事かをきちんと考え、バラン
 スを取りながら最大化=幸せに繋がる

有価証券報告書

 上記の例でいうと、自分の職務経歴書有価証券報告書になるという考え方。転職検
 討時のみブラッシュアップするのではなく常日頃から行っておくことで備えにもなる
 し自己理解にも繋がる。
 また、別文脈で企業調査の際も有価証券報告書は情報の宝庫なので、村上さんは必ず
 目を通すらしい

・いい会社の基準

 ”我慢しない働き方を認める会社こそが「いい会社」であり、業績の高い会社である
 という常識が定着していくのです。”
 と、本書では語られていた。
 なるほど、と思う判明、現実的に一般化するまでにはまだまだ時間がかかる印象。
 それと、誰もが恩恵を受けられるわけではなく、スキルやネットワークなどの資産を
 持つものと持たざるもので二極化が加速する可能性も高そうだなと感じた。
 ただ、インターネットにさえ接続できれば取得できる情報に大きな差は生まれないた
 め、そこから以下に行動に移せるか否かが今後のキャリア形成で大きく影響するポイ
 ントになる

 最後に

これまでの転職経験がない人や今後のキャリア形成に漠然とした不安を抱いている人は一読する価値はある。また、企業の経営者や人事担当者も、採用戦略や人材理解のために読むのも良さそう。

 

 

 

Start Today

初のエントリから早2年!(ほんと早っ)

 

go-sk.hatenablog.com

 

そうか、もう2年経ったのかぁ、とシミジミ

ってがらでもないし、してる暇もないのでどんどんやりたいこと、新しいことに挑戦していこう

 

やりたいことたくさんあるし、やれることも増えてきたからこれからがますます楽しみ

 

Start Today!!

Hi Standard - Start Today - YouTube

 

 

 

【読んだ】陽明学 生き方の極意

 

陽明学 生き方の極意

著 守屋 洋

 

 

読んだので自分用の読書メモとして。

陽明学儒教であり、儒教の核心は「修己治人」の学

儒教を学問や思想レベルまで高めたのが孔子で、その教えを受け継いてさらに破天させたのが孫弟子の孟子。なので、儒教は別名、「孔子教」や「孔孟の教え」などと呼ばれている。

儒教はさまざまな内容を含んでいるがその核心をずばり一言で言えば「修己治人」の学ということになる。

読み下すと、己を修め人を修、となる。

己を修とは能力を磨き、徳を身に着け、能力と人格の両面にわたって自分を磨くということでこれがすべての出発点になる。自分を磨いたのち、社会に出て、しかるべき地位につき、人の役に立つことまでがワンセットとなる。

しかるべき地位について人々を導くには信頼が必要で、そのためには自分自身を磨き上げる必要があるという考え方。これが「修己治人」の教えの核となる。

陽明学も、修己治人の学の実現を目指したと言われている。

 

陽明学は実践重視でその象徴が知行合一

知行合一=知ることは行うことの始めであり、行うことは知ることの完成である”

もともとは自分を磨く方法として唱えられたものだと言われていて、その前提として「心即理」という考え方があり、これは自分の心こそ理であるとし、その心をもって万物のあり方を正していくことが、自分を磨く方法なのだと主張している。

 

シンプルに言うと、知ることと行うことはセットなので分離できない、という考え方。

若干わかりにくいのは”行うこと”の定義でこれは体験だけでなく、”心で思ったこと””感じたこと”も行いであると説明されている点。

なぜ?と思われるかもしれないが、心の中には「天理」と「人欲」があり、天理は生まれ持っている人間としてのすばらしい資質、人欲は悪しき欲望のことを言う。

人間は強くないので人欲が心の中を乗っ取り、天理を覆い隠してしまうことがある。そうならないためには常に天理を実践し、人欲を取り除くべきという考え方になる。

人欲だらけの心になると知行合一ができない状態にもなってしまうので、常に天理を磨き上げる必要がある。

ちなみに天理は良知とも言い換えられ、良知を磨き、自分を確立することで知行合一が可能となる。

 

「口耳の学」という言葉もなり、これは耳で聞いて口から出してしまうのは身にならない浅薄な学問という意味。いくらインプットしても使えなければ無意味とも言える。

なので、知行合一が大事という結論になる。

 

事上磨練

仕事や生活の場で学び自分を磨け、という考え方。

読書や人の話をきくのもいがそれだけでは身につかず、実践ありきということ。

また、苦労から逃げずに何度も這い上がった経験が更に自分を強くするため、逆境から逃げなるなという意味も含まれる。

ポイントは、根本=致良知を押さえること、そして、自己を律し、わからないままでうやむやにしないこと、最後に近道を求めすぎず、一歩一歩着実に歩むこと、それだけ。

 

致良知

根本を把握し、押さえろ、という考え方。

根本とは致良知のことであり、常に良知の発現に努めよ、ということ。

自分を磨く上でも致良知が根本であり、急所となるため、ここを常に押さえる必要がある。


万物一体の仁

他人の苦しみを自分の苦しみとして感じる心のこと。

言い換えると、共感力や思いやりなどが近い。

良知はもともとある良い資質なので良知の発現=仁と言える。

陽明学は行動学だがその行動へ駆り立てる重要な要素が万物一体の仁でもある。

周りの目を気にせず、良知に従って行動し、他人の苦しみを救うことに意義がある問いている。

 

抜本塞源論

根本から悪の根源を絶つという意味。

王陽明によると学問や修養の目標は己の内なる良知を発現することにあり、その彼からすると当代の学問はその目標を失い、功利に流れて、いたずらにつまらない知識を追い求めてしまっている。そうなると世の中が良くならないので抜本塞源論を強く唱えていた。

 

志立たざれば、舵なきの舟。銜なき馬のごとし。漂蕩奔逸して、終にまた何の底る所ぞや。

目標を設定し、その目標に向かって継続的な努力を惜しまないとだめ、ということ。

目的地がないとどこにいけばいいかわからないし、何をやるにしても目的がないと意味無いでしょ、という理解。

志を持ち続けるのは心に痛みがある時の状態に似ている。心に痛みがあるときはムダな話をしたり、ムダなことに関わったりしている暇はない。

志を立て、心を燃やせ(内なる闘志とも書いてあった)、という言葉もあり、アツいなと感じた。

 

【読んだ】EQこころの知能指数

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)

ダニエル・ゴールマン (著)

 

1998年に発売されたダニエル・ゴールマンの著書

IQ以上に重要(と言われている)EQの基本的な概念と事例を400ぺージ超えで丁寧に説明。EQという言葉を初めて知ったが、ざっくりいうと自身の思考と感情を理解し、他人への共感を意識することでコミュニケーションが円滑になり社会生活を楽しく生き抜くことができる、という内容。

書籍では基本パートから職場や家庭環境での事例などが記載されており、「うんうん」「たしかに」とうなずくシーンが複数登場した。

IQが高いだけ、よりも、EQも高い方が成功する、というのも納得感が高い。

なぜなら、頭がいいだけよりも、頭がよくてコミュニケーション力が高い人の方が好かれやすかったり、出会いをチャンスに変えられる確立が高かったりやすかったりするから。(おそらく)

本書には記載がなかったが、IQ、EQだけでなく、+αで論理的思考力(IQに包含されてる?)があれば最強なのではないかなと読んでいて感じた。

前回読んだ”人を動かす”とも繋がる部分がたくさんあるため、改めて読み返して共通点や類似点、応用できそうな考え方を見つけてみたい。

 

今回は文章でまとめるほど深く理解できなかったため、EQの概念を理解するために図解にとどめた。なので備忘として図解を貼り付けておく。

 

 

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以上、もうちょい読み込んで言語化できるようにしないと。