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読書記録と日常のあれこれ。

東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式|読書メモ

会議、提案、雑談など、さまざまなシーンで求められるの意見。そんな意見の作り方を非常にわかりやすく説明している一冊。

自分自身、急に意見を求められ、シュッと返せなかったり、見当違いにも程がある意見を無理やり返して恥ずかしい経験を数え切れないほどしてきたのであらためて”意見”とは何なのか、どんなプロセスで考えていけばよいのかを学ぼうと思ったのが読んだきっかけ。

結果、なんとなくだった思考フローが具体化され、より体系的に考えられるようになったような気がする。
ただ、今後も意識して訓練する必要があるので本書で得た知識をもとに、納得度の高い意見をつくり、適切なコミュニケーションを図れるようにしていきたい。

以下、自分用のメモとして。

はじめに

  • 正しく学問を追求するためには、正しい意見の作り方を知る必要がある。そうでないと勉強は全く捗らないし、論文も書けない
  • これからの時代は、自分の意見を明確に伝えられなければ埋もれてしまう

第1章「自分の意見」とはなんなのか?

  • ①事実+②問題+③自分+④提案が複合したものが意見
    • ①事実・・客観的で、意見の論拠となるようなデータ
    • ②問題・・何が問題だと捉えているのか、どこが解決すべきポイントなのか
    • ③自分・・意見を言う主体はどう考えているのか、どういう価値観を持っているのか
    • ④提案・・結局ん愛をするべきなにかという結論・アドバイス

第2章「いい意見」と「悪い意見」の5パターン

  • パターン1 「穴のある意見を作ってしまう」タイプ
    • 思考が浅い、なぜの視点が抜けていたて①事実が足りない
  • パターン2 「時間をかけてじっくりと」タイプ
    • 問題の切り方が下手②問題を捉えるのに時間がかかってしまう
  • パターン3 「何を言えばいいんだ」タイプ
    • 自分の価値観を理解しきれておらずスタンスが曖昧。なので③自分の考えが抜け落ちてします
  • パターン4 「結局何が言いたいのかわからなくなる」タイプ
    • ④提案が抜けていて「結局なにが言いたいの?」と言い返されてしまう。意見を発した先にどうしてもらいたいかがない
  • パターン5 「言わぬが花」タイプ
    • 日本人特有で、間違ったことを言いたくなかったり、場の空気を読みすぎて言えないパターン
    • ①~④全てがないか、あるけど自信がなかったりで言えない
  • 自分の意見を持ち、自主的能動的に物事を考えることこそが、学びの本質・考えることの本質

第3章 意見の作り方ステップ1 現状サーチ

  • 事実を集めるために、出来事、数字、感情の観点で調べる
  • 調べてでてきたものを列挙していく。その際、後から聞かれてもいいように、きちんと出店や事実の出所・参考文献をメモしておく

第4章 意見の作り方ステップ2 ひとりブレスト

  • 「現状サーチ」で出てきた①事実のうち、自分が気になったものを選ぶ
  • 選んだ①事実を列挙して、その事実に対してどのような②問題が考えられるかをチェックしていく
  • その際、①事実の種類に合わせて、次のテクニックを試してみる
    • 出来事なら悩みの分化⇒軸を切り、細分化する
    • 数字なら価値基準⇒比較対象を決める
    • 感情なら感情の多様化⇒なぜ、どこが、なにが、を掘りさげる
  • ②問題の中から、自分が一番正しいと思うものを1つ選ぶ。または、複数の問題を繋げて新しい問題を作ってみる

第5章 ステップ3 じぶん色作り

  • ②問題の中から気になったものをピックアップする
  • ピックアップしたものを立場、価値観、感情の3つの観点で評価していく
  • その差異、以下のことを意識して評価していくとやりやすい
    • 出来事→悩みの分化→立場
    • 数字→価値基準→価値観
    • 感情→感情の多様化→感情

第5章 ステップ6 意見の組み立てパズル

  • 推奨=事実に重点を置く
  • 改善=問題に重点を置く
  • 切り捨て・代替=自分に重点を置く