基本的な内容が丁寧に書かれているけど内容自体に目新しさはあまり感じなかった。
著者は二人共コンサル出身なので、そこで身につけたノウハウをベースにしている印象。
この手の書籍を読んだことがない人にはよいかも。
組織風土の部分やその可視化は学びなので振り返り用としてメモしておく。
章立て
- 序章 ビジョンアプローチとギャップアプローチ
- 第1章 会社、チーム、スタッフは何を目指すべきか?
- 第2章 どうやって理想の姿に到達するか?
- 第3章 理想の姿を実現する組織文化とは
- 第4章 問題解決の考え方
- 第5章 現状分析
- 第6章 データ活用のポイント
- 第7章 具体的な事例データ分析をしてみる
- 第8章 問題解決プロジェクト
メモ
ビジョンアプローチとは
理想とする将来像を描き、それの実現に向けて組織構成員が主体的、前向きに推進していきます。理想とする将来像には多くのステークホルダーの理想的な状態が描かれています。一般的には5~10年先の姿を絵本にするように具体的に詳細に描きます。単年度の目標は、その将来像を実現するように逆算して設定します
- バックキャスティング思考
- 対比となるのはギャップアプローチ
- 目標を設定し組織構成員をプレッシャーによって駆り立てていく
- ほとんどの会社はこっちで運用していそう
- ビジョンはあるけど目標と明確に紐づけて評価するのが難しいからというのもあると思う
- ギャップアプローチのデメリットと組織の不和や中長期的な成長の足枷になりうる点
- 上位、普通、下位の従業員構成と顔ぶれは固定的になりがちでそれは相対評価の影響もある
- 理想のビジョンの策定方法
- ①強み・価値を発見する
- ②どうありたいか、最大限の可能性を描く
- ③実現したい状態を共有する
- ④新しい挑戦を始める
- ビジョンが絵に描いた餅になりがち問題
- ①短期の計画にビジョンを反映するのが遅くなる
- これは全社戦略や事業戦略と現場レイヤーの戦術とも紐づいていて往々にして遅れがち
- 期が始まって数ヶ月してからではかなり遅く、実態とちぐはぐになってしまう
- ②ビジョンについて必要なメンバーへの共有が十分行われない
- 策定後、1度全体周知したのみで終わるパターン
- 1度の周知では自分ごと化するのは難しいので常に見える化したり要所でマネージャーが啓発する等の工夫が絶対に必要
- それと理解できても共感しないと行動には移してくれないのでここは本当に注意
- 言っただろ、で終わらせて他責にしてしまうケースを過去もよく見てきたので自分もそうならないようにしたい
- ③ビジョン実現のための具体的なチャレンジを設定しない
- KPI設定が遅い、不明確、繋がらない、測れないと意味ない
- また設定後も1on1などの対話を通じてうまく進んでいるか、足踏みしていないかはマネジャーがしっかり見ていく必要がある
- もちろん現場レイヤーも自身の目標に対する行動スケジュールをたて、自己管理する前提
- ①短期の計画にビジョンを反映するのが遅くなる
これを知る者はこれを好む者に如かず。
これを好むものはこれを楽しむ者に如かず。
孔子の言葉。たしかに。
- 組織風土の数値化
- 商品視点でのデータ分析
- 売上をロジックツリーで分解し数値化する
- トレンドをみる
- 外部環境をみる
- 将来予想をする
- 意思決定スピードと質を上げるためにはプロジェクトの全体像と進捗の可視化が必須