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読書記録と日常のあれこれ。

人を動かす|読書メモ

1937年に発売されたD・カーネギーの名著。

名著と言われるだけあって、人間関係を円滑にするための原理原則が事例を交えて非常にわかりやすく説明されいる。

正直、もっと早く読んでおけばよかったなと、、

 

内容自体は難しいものではないが、いかに自分ゴト化し、行動に落とし込めるかがカギだと思うので心に残った部分を以下にまとめておく。

 

 

1.批判も非難もしない。苦情も言わない。

これは単に自分の意見を押し殺す、という意味ではなく、「相手の立場でものごとを考え、最善のコミュニケーション手段は何かを考えよ」ということ。

仮に自分が正しかったとしても、相手には相手なりの理屈があり、正しいと思っていることもある。それをストレートに正論だけをぶつけても納得してもらうことは難しい。

そのような場合は一旦相手側の立場にたち、心情を察することで、どのようなコミュニケーションをとるのが最善なのかが見えてくる。

もちろん、ケースバイケースだし、全ての事象が当てはまるわけではないが、対人関係がうまくいかない場合や何かしらの事情で相手に動いてもらい時には批判や非難の感情を押し出さず(苦情から入らず)に「相手の立場で考えてみる」と、うまくいのではないだろうか 。

2.この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることを今すぐやろう。先延ばしたり忘れたりしないように。この道は二度と通らない道だから

これに限らず結局「あとでやろう」と思ったことは大概忘れる。それがわかっているのであれば、今すぐやるべき。


3.どんな人間でも、何かの点で、私よりも優れている。私の学ぶべきものを持っているという点で

この視点があれば謙虚さも忘れないでいられるはず。 

4.人間の行為は、何かを欲しがることから生まれる。

マズローしかり、欲求が源泉になるということ。今現在だと物欲などの優先順位は低そうで、それよりも承認欲求等の周りから認められたり、褒められたりしたい、という気持を優先する人が多い気がしている。 

5.友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。

「純粋な関心を寄せる」。ここが意外と難しい。子供の頃は損得勘定なしに、純粋な関心を寄せるのが当たり前だったのに、成長するにつれて純粋さだけでは気持が動きづらくなっていく気がする。結局最後はどこまで相手のことを想えるか、それにつきる。 

6.笑顔は好意のメッセンジャー

たしかに、笑顔が素敵な人はとっつきやすいしプラスなことが多そうなイメージ。ただ、常に笑顔な人は若干怪しい感じもする笑。相手に関心を寄せて心からの笑顔の場合に有効、という理解。 

7.聞き手に回る

これもただ聞くだけでなく、相手に誠実な関心を持って聞くということなんだろうな。それが相手にも伝わるからなおさら真剣さは大事なんだろうな。 

8.憎しみは、憎しみをもってしては永久に消えない。愛を持ってして初めて消える

目には目を、じゃダメってことですね。 

9.不一致を歓迎せよ

これ、実際は結構むつかしい。多様性とかよく言うけれど自分と意見が違う人がいた場合、自分の正しさを説明したくなるのが人の性ではないだろうか。でも、不一致=自分にはない視点、意見ということなので、その点に感謝の念を持てるかどうかで人としての器の大きさにも繋がりそう。それとそれだけ柔軟な心持ちであれば成長速度も早くなりそう。 

10.人に物を教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ

教えるのは簡単、気づかせるほうが難しい。でも後者のほうが当人のためになるのは間違いない。 

11.私の知っていることは一つだけだ。自分が何も知っていないということ

ソクラテスの言葉らしい。心に刻んでおきたい。 

12.負けるが勝ち

ほんとそのとおり。いっときの感情で論破しても何も残らないと思う。 

13.誤りを認める

超基本。でもなかなか素直になれない。というか誤りを認めるのが恥ずかしいと思ってしまうときもある。でもそこで認められうかどうかの差は間違いなく大きい。間違えてたら素直に認めて謝ろう 

14.批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く

相手のタイプにもよるだろうけど基本、いいところを褒めるのは賛成。気になる点があれば批判するのではなく「自分だったらこう考えるけどどうだろう?」という問いかけのほうがよさそう 

15.わずかなことでも惜しみなく心からほめる

特に子どもたちとの接し方として取り入れたい 

16.命令をせず、意見を求める

意見を求める=考えるキッカケを与えられる点がいい。命令は思考停止で考えるキッカケを奪ってしまう

 

17.心の栄養を与える

優しいほめ言葉は、夜明けの星の奏でる音楽のように、いつまでも記憶に残り、心の糧になるものなのだ。 

 

他にもいいことたくさん書いてあったけども書ききれないのでここまで。

時々反芻して、忘れないようにしなければ!

そして、子どもたちがもう少し大きくなったら読むのをススメてみよう。