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読書記録と日常のあれこれ。

沈黙のWebライティング-Webマーケッターボーンの激闘-|読書メモ

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まとめ

・検索優位性を高めるにはGoogleの思想を理解し、ユーザーの利便性を最優先に考え、コンテンツに落とし込む

・更に、ユーザーに選んでもらうためにはUSPが重要で、誰に・どんな価値を提供するのかを徹底的に考えることで自社のUSPが見えてくる

・よいコンテンツの要素して、共感の誘発と見やすさ・読みやすさがある

・人の脳には直感と論理が共存しているため両方の特性を考え、全体の構成を考えるとよい

・コンテンツを制作する際は、論理的思考で物事を因数分解して考え、結論と根拠をセットで述べる

・オウンドメディアのコンテンツを作る際は、CV・啓蒙・リンク獲得の要素と企画の難易度・上位表示のしやすさの掛け合わせで分類できる

・記事制作を外注する際は目的を達成するためのスキルを持ち合わせたパートナーの見極めと相性を重視する

・コンテンツの初期露出経路を意識して設計しておく

学びポイント

  1. 検索意図の推測方法
    キーワードプランナー、知恵袋、キュレーションサイトの閲覧数、該当ワードでの上位表示ページの分析
  2. コンテンツ制作においては必ずマインドマップを作成する
  3. USP
    UniqueSellingPropositionの略で”他にはない独自の強み”のこと。USPは競合との差別化に繋がり、共感や購買行動を後押しする。USPを考える際はハードとソフト両面でさまざまな軸で洗い出し、絞り込んでいく。絞り込む際のポイントは模倣困難性と競争優位性を意識する
  4. 読みやすさを追求する
    改行や行間、漢字とひらがなの含有率、指示代名詞の調整、箇条書きでの要点表示、情報のカテゴライズ、感情表現の挿入により読み手に優しいコンテンツを目指す
  5. 論理とは、物事の法則的な繋がり
    人と人の間に築く理解の架け橋のことを指す。論理が欠落していると理解されず、理解されないコンテンツはユーザーに取って無益と判断される
  6. コンテンツ制作時に有効なセルフディスカッションとセルフディベート
    5W3Hを用いて自身に問いかけながらコンテンツの内容を深め、想定問答や読者視点での気になりポイントを洗い出していく。そうすることでユーザーの見たい、知りたい情報が抽出され、良いコンテンツへと昇華される
  7. 説得ではなく納得してもらう文章の組み立て
    主張を支える具体的な言葉が読み手の自分事になれば読みてはその言葉が作り上げる主張を自分事と感じる。なるほどー。
  8. コンテンツを外製する際は記事の種別・目的からそのスキルをもつライター・編プロを探す
    ジャンルに精通していることも重要だが場合によってはその限りではない。例えばそのテーマをよく知らない人向けの記事であれば、そもそもの前提やこまかな説明を盛り込む必要があり、そういった場合はその道のプロではなくあえて素人力のある人に書いてもらうのも手段の一つ
  9. マズローの欲求5段階説
    コンテンツを作る際は、所属と愛の欲求と承認欲求を意識するとよい

雑感

正しいSEO知識とライティングの基礎を身につけるのに最適な良書。600ページ位あるものの漫画なのでリズミカルにサクッと読むことができる。

各章の最後にかならずまとめがあるため、そこで再確認ができるし実務で使う際もまとめページを見るとすぐに必要な情報を引き出きだせるので便利。

Googleの思想を理解し、ユーザーに寄り添ったサイトやコンテンツを作ることが唯一の正解なのだと再認識できた内容だった。

他のシリーズもあるのでそのうち読む。