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読書記録と日常のあれこれ。

旅がなければ死んでいた|読書メモ

坂田ミギーさんの書籍。なんかのTVで見て気になったので読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。仕事による過労で心も体もボロボロになってしまったことをきっかけに世界一周の旅に出た坂田さん。日本を旅立つ直前に彼氏と別れて踏んだり蹴ったりなのかと思いきや旅先では思いっきり楽しんでいるしやりたいことを絶対にあきらめなかったりでその逞しさや強い姿(もちろん心折れそうなこともあっただろうけど)は純粋にかっこいいなと感じた。旅の最後には運命の出会いもあり気づきをもらえただけでなく心もあったまる内容で最高だった。

坂田さんのような旅はなかなかできないかもだけど何かに押しつぶされそうなときやヤバいと思った時は視野を広げてもっと別の世界を見てみるのもいいんじゃないかと思う。

世界中の色々な国を旅した坂田さんが今も関係を持ち続けているのがケニアのキベラスラム。アパレルを通じてキベラを支援する活動をされていて、個人的にもケニア旅行で特に印象に残っていたのがキベラスラムだったのでこの部分もかなり共感。アパレルも出しているみたいなので応援したい気持ちになった。

書籍

  • 著者 坂田ミギー
  • 発行 2019年7月10日

メモ

好きではじめた仕事はおもしろかったが、早く成功しなくてはと思う焦燥感と、まだ何かがたりないという飢餓感ばかりが前に立つ。成功しない努力はまだ努力とはいえない。先人たちのそんな言葉に脅迫されて、さらに働いた。
「自分にとって、よく生きる」とはなにか。「あなたの本当の成功」とはなにか。毎日考えてみてください。それだけです
旅立ちの前に失恋したとき「きもちを粗末にされた」と悲しんでいたが、これは自分がいままで他人にしてきたことがかえってきたのだと、あとになって気がついた。
ここにいる誰もが、精一杯いまある命を生きている。それがまぶしかった。
スラムという劣悪な環境。自分の置かれた立場。彼らはそれらを言い訳にせず、いまを生きていた。居心地の悪い、カタくて狭い枠組みの中で必死にもがいていた自分。それを彼らは救い、奮い立たせてくれた。
人間万事塞翁が馬。「こりゃもうダメだ」と、そのとき思っても、それが将来なにかの出来事がうまくいくための、きっかけになっていたりもするから。流転していく世界を、これからもうまく旅していきたい次第。

坂田さんのアパレルSHIFT80。ブランド名の由来は「名前の「80」は「利益(分配可能額)の80%を、必要とする人々とシェアすること」に由来します。利益をシェアする先は、あなたが投票で選べます。」とのこと。SNSをフォローするとアフリカに給食を1個届けてくれるらしい。すごい。
shift80.jp

以前キベラスラムに行った時のブログ
go-sk.hatenablog.com