2013年に財政破綻したデトロイト市。市民の生活とデトロイト美術館の売却が天秤にかけられる中で展開される3人の物語。この小説は事実ベースのフィクションらしいので脚色されている部分はあると思うけど美術館やアートに対するそれぞれの想いを読むと考えさせられることがあるしグッとくるものもあった。普段美術館に行く機会はほぼないけどなぜアートがこんなに人を惹き付けるのかが少しわかった気がする。
書籍情報
著者 原田ハマ
発行 2016年9月30日
章立て
第一章 フレッド・ウィル 妻の思い出
第三章 ジェフリー・マクノイド 予期せぬ訪問者
第四章 デトロイト美術館 奇跡
メモ
アートを愛する気持ちは、金持ちだろうが貧乏人だろうが、どんな肌の色だろうが、関係ありません。彼女は・・・・・オルタンスは、私らみんなの友だちなんだ。だから、タナヒルだって友だちじゃないか、って思えてきてね