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読書記録と日常のあれこれ。

プロデュースの基本|読書メモ

めちゃくちゃよい本だった。木﨑さんのことは知らず、特に期待せずに買ったけど、本当によい内容だった。木﨑さんは音楽デューサー一筋なので具体例は業界話が多い。でも、書かれている内容はどんな仕事をしている人でも参考になるし、応用できると考え方が盛り沢山だと思う。今後も定期的に読み返して精進したい。以下、読書メモ。

書籍

著者 木﨑賢治

第一章 いいなと感じて、つくりたいと思ったら、分析して、答えを見つける

まず自分がいいな、ぐっとくるなと感じることが出発点。好きだな、いいな、と感じることは誰にでもあるはずです。ですが、自分がいいなと感じたものをつくりたいと思う衝動があるかないか。そこが大切なポイントだと思います。

とにかく自分の「好き」を分析することです。どうして自分はこれがすきなんだろう、と。それを考えているうちに、答えはいつか見えてくるものだと思います

衝動の有無もそうだし、それを行動に移すせるかどうかも大事。ヒトは意外と自分自身のことをわかってなかったりするので、まずは自分のことをよく理解しないといけない。そのためには、一日一日を丁寧に生きるしかない。難しいけど。

僕は、こんなふうに最初に見つけた答えで”法則”を作って決めてしまいます。

時間が経ってそれがまちがっていたり、軌道修正が必要だったりすれば、その都度直せばいい。答えは、バージョンアップしていけばいいんです。

自分の型を作り、修正し、よりよくしていく。現状維持に甘んじやすいので注意したい点。

  • ひとつのものを深堀りすれば全体がわかる
  • 部分を見ることで、本質がわかることもある
  • 意識して逆から見る

具体と抽象、視点の移動を常に意識することで、深化と進化を実現できるということだと思う。

最初に信じたことを変えてしまう人というのは、結局何もつかめないまま終わってしまうような気がします。信念を持って突き進めた先にこそ成功があると思います。

難しい、、。信念は大事だけど個室しすぎもよくない。見極めるタイミングと意志決定と言えばそれまでだがそんなに簡単ではない気がする。

目の前にあるものをすべて受け入れてしまったら、それ以上のものはつくれない。このコップ持ちにくいなと思うから、人の手に馴染むコップがいつかつくられるんです。

なぜ・本当に?・もっと、という視点は大事。全てにおいてその視点を持つのは難しいが仕事や趣味においては念頭におきたい。

第二章 「新しいもの」とは新しい組み合わせのこと

意外なもの同士を組み合わせると、おもしろいものができるんです

章のタイトル通り、新結合が新しいものをつくるということ。その距離が遠ければ遠いほどよいと書かれているが、それに気づいくもの難しいし、離れすぎていてもうまくいかないかもしれない。

ストーリーにお金をかける、ストーリーにお金を払う

ディズニーランドは非日常の世界とディズニーのストーリーを体験できるから人気がある。ただ乗り物があるだけの遊園地との大きな違いはそこ。

引き出しは多ければ多いほどいい

引き出しを増やすためには、アンテナを張り巡らせなくてはいけない。また、他者から学ぶ謙虚な心も絶対に必要。アンテナは意識しているモノ・コトしかキャッチしないと思うので、最初にどのベクトルに合わせておくかも大事。

経験がじゃまをすることもある

だから、無理矢理にでもあたらしものを取り入れるべし。慣れないことをするのは苦痛だが、過去に体験した良いものにこだわりすぎるのはある意味危険。固執しすぎに注意したい。”変わらないために変わる”ということが書かれていたけど、深いなぁ。

第三章 人と仕事するということ

正論を言えばみんなが動いてくれるのかというと、そう簡単でもありません。人間には感情がありますから、プライドを傷つけてしまうとテコでも動かなくなってしまいます。理論的に正しいことと感情的なことの両方をコントロールできないと、人を動かすことはできません。

その通りだと思う。もっと言うと、感情で判断しているヒトの方が多いのではないかとも思う。

伝えたい気持ちの強さが大事

気持ちの強さが相手に伝わるからこそ、心が動くのだと思う。

有名無名より仕事のクオリティ

そうでありたいし、そうであってほしい。

過去の実績より、今と、この先への興味

ケースバイケースだけど、どちらが重要かと言われると間違いなく後者。

人と人のコミュニケーションで必要なのは、まず受け入れることです。言い返したり、突き放したりすることが必要な場合でも、受け入れてから返すぐらいの余裕がないといけません。

肝に命じたい。

言葉の意味よりも、そこに込められた気持ちの方が大事。言葉の質感というか、言霊みないなものが、はなすことの七割ぐらいを決めるんじゃないかと思っています。

言葉の上手い下手よりも本気で熱量高い方が人を動かす上では絶対に大事。

使い走りになってはいけません。クリエイターに対してもアーティストに対しても全責任を背負わなければ、相手を説得することはできないんです。

少し重いけどそれくらいの心づもりで仕事に取り組みたい。

第四章 ヒットをつくるために僕がしていること

ダサいものとかっこいいものって、表裏一体みたいなところがあると思っています。ダサいと思われるものには、みんなの心のなかの触れてほしくない本音の部分があるのかもしれません。

深い。

基本を共有したら、あとは自由に

どの仕事も子育ても基本的には同じだと思う。最低限のルールやお作法は伝えつつ、やり方は任せた方が本人ためになる。一から十までお膳立てしていては本人の可能性に蓋をしているのとおなじ。

ヒットに繋がると思えることは、とことん分析したいんですよね、歌い方ひとつにしても。それでうまくいかなければ、また分析してやり直すだけです。その繰り返しですね。

結果を出している人は常に学び続けて進化してるからこそトップランナーでいられるのだなと感じた。

興味が尽きないビリー・アイリッシュ

自分の興味がある領域についてはアンテナ高くキャッチアップして分析して示唆を得る。シンプルだけど続けるのは意外とシンドいかも。見習わないと。

  • まずはタイトルを
  • 伝えたい相手を決める
  • 状況設定がしっかりしていれば、言葉は自然にでてくる

これは商品開発やマーケティングでも同じだな。

第五章 クリエイティブなライフスタイル

リラックスするとアイデアが出る

たしかに、シャワー中にアイデアが湧くこと多いかも。

願望は口に出して言う

あまり得意じゃないというかそうしないタイプだけど、たしかに、口に出したほうがチャンスに出会う確率は上がりそう。

可能性のなかからひとつを選択する。目的を絞る。不必要なものを捨てる。自分で退路を断つことで、本当の意味で人生の目的に向かって行くことになり、さまざまなことを発見できて、より深い知識を得られるのだと思います。

戦略思考と覚悟の両方が求められるということだと思うけど、あまりできていない気がする。あらためて、自分にやりたいことに立ち返らないと右往左往してしまいそうなので注意したい。

自分が納得いくまで仕事をするということは、それなりのリスクを伴うということですよね。それを学ばせてもらいました。自分が思っていることを貫くのと、ちゃんと趣旨を理解してもらうことの両立は難しいです。

妥協点を見つければよいというわけではなく、どこまで自分の納得いく仕事に拘れるかのか?相手に合わせた方が早かったり、ラクだったりするので妥協することの方が多くなりがち。やはり、自分の信念であったり目的であったりをしっかり意識しながら進めないと、納得いく仕事はできないよなぁ、と自戒。

嫌われても伝える

これもあんまりできてない。目的のため、相手のためを想えば、言うべきことはしっか伝えないとみんな不幸になるということだと思う。

カッコつけて生きていたい

クソなプライドは要らないけど、カッコつけてはいたい。

いいほうに変わるという前提で人と向き合う

人の噂やバイアスを捨てて向き合う。それでも合う合わないはあるだろうけど、相手を信じて向き合うことは大事だと思う。

強制的にドキドキワクワクする

古いものを捨てる必要はないけどそれに囚われすぎると新しい刺激が不快になってくる。だから強制的にでもやったほうがよい。