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読書記録と日常のあれこれ。

クイックウィン思考法|読書メモ

”会社や事業を成長させるための最終ゴールを見極め、そのために本当に必要となる課題の解決策を練り、中期、長期で目標を設定しつつ、短期的にも着実に成果をあげること”を本書ではクイックウィンと言う。本書を読もうと思ったっきっかけは、コンサルティングファームの方の話を聞く機会があり、その中で「クイックヒット」というワードが頻繁に出ていて気になったため。ググるとコンサル界隈で使われているワードということはわかったのと本書が見つかったため、とりあえず読んでみたといいう流れ。コンサルに関わらずビジネスパーソンとして使える内容もあったため、気になった点を振り返り用としてメモしておく。

プロローグ

  • クイックウィンとは「すぐに出せる成果」のこと
  • マッキンゼーではローハンギングフルーツという言葉が使われている
  • 一番高いところにある最高のりんごを目指すのはよいが、その途中で体力が消耗してもぎとれない可能性がある。そうならないために、高いところにある大きな確実を狙いつつ、低いところにぶら下がった果実もできるだけ早くもぎ取り、高みを目指そうという考え方
  • ビジネス効果×作業工数のマトリクスを活用する

経営資源には限りがありますので、どこから手をつけたらいいのか、互いに譲らずになかなか決まらないことが多いのです。全社的視点に立って、「どこから手をつけるのか?」というディスカッションをする際に、こういう表があるととても便利です

第1章 クイックウィンアプローチとは

  • 期待されている成果の見極めが一丁目一番地
  • 理想論に走らずに着実に成果を上げることを念頭におく
  • クイックウィンを形成する3つのQ
    • クイックウィン=(Quality+Quickness)×Quantity
    • 品質を落とさず、より早く、短期的な成果を出す
  • クイックウィン思考
    • なぜ?と本当?、他に原因は?がセット
  • 仮説構築時の思考
    • イメージ力、コンセプト力

第2章 クイックウィン思考マップ

  • クイックウィン思考マップ4象限
論理力 イメージ力/コンセプト力
業界専門知識 経験知
  • 論理力、イメージ力/コンセプト力は業界問わず使える力
  • 業界専門知識、経験知は業界固有で使える力(抽象化すれば使えなくもないが)
  • 常に目的を意識する

第3章 クイックウィン思考への近道(1)業界専門知識を身につける

  • 1.アウトプットを先にイメージする
  • 2.インプットした内容を理解し、自分の考えを付加する
  • 3.アウトプットする
  • 4.フィードバックや振り返りにより、不足事項を把握し改善する

第4章 クイックウィン思考への近道(2)経験知を高める

経験知=経験したケースの数×応用可能な数

  • 横展開できるか。再現性はあるか
  • 過去に経験した業務との類似性や応用可能性を探る癖を付ける

第5章 クイックウィン思考への近道(3)論理力を鍛え上げる

物事を構造化し、本質を捉えるスキル

  • MECE
  • 視野視座視点
  • 鳥の目鷹の目魚の眼
  • 具体と抽象
  • 客観、俯瞰
  • 他者の靴を履く

第6章 クイックウィン思考への近道(4)豊かなイメージ力/コンセプト力を育てる

イデアや全体を貫く基本的な概念をイメージとしてアウトプットし、関係者を瞬時に巻き込むことができる力

問題認識→分析→問題の本質→解決策の立案→検証→実施

いくつか調べたところでは、いつもの空間とは違った場所にいるときやリラックスしているとき、あるいは、何か違う事柄や事象をメタファーとして、突然思いつくことが多いと説明しています。

第7章 クイックウィン思考を実践する

自分が正しいと思うことは提案するべきですし、それがひいては会社にイノベーションを与え続ける原動力となりますし、自分自身の付加価値を上げることにもつながるのです。

  • 1.最終ゴールを要素に分解する(ズームインの論理職)
  • 2.各要素に対して施策を打ち出す(経験知、専門知識+コンセプト)
  • 3.各施策の3つのQの軸で評価する
  • 4.各施策(マイルストーン)から最終ゴールに至るまでのストーリーを表現する(イメージ力、コンセプト力)
  • 5.各マイルストンにおける実行プランを作成する(経験知、専門知識、論理力)