「10倍速く、魅力的に伝える技術」という触れ込みに惹かれ購入し読了。たかが箇条書き、されど箇条書き。なんとなく使っていたけど本書で説明されているコツを理解し、活用することでより質の高い箇条書きができるようになる(と思う)。特別難しい内容ではないがシンプルがゆえの奥深さと難しさがあるので自分なりの方法も折り込みつつ、仕事を円滑に進められるようにしたい。以下、自分用メモとして。
はじめに
- 超・箇条書きとは
- 短く、魅力的に伝える箇条書き。そして人を動かす箇条書きのこと
序章 なぜ箇条書きが最強のビジネススキルなのか
- 忙しい、時間がない。だから箇条書き
- 情報量がすくないため、処理が楽=読み手や聞き手の情報処理負担が減る
- 結果、伝えたいことを早く、正確に伝えることができる
- 一方で箇条書きは相手に届けられる情報量だけで考えるとベタ書きに劣るが、理論的な文章構成になっていればメリットの方が大きく勝る
- 超・箇条書きの3つの技術的要素
- 1.構造化
- 相手が全体像を一瞬で理解できるようにする
- 2.物語化
- 相手が関心をもって最後まで読み切れるようにする
- 3.メッセージ化
- 相手の心に響かせ行動を起こさせるようにする
- 1.構造化
第1章 構造化
- 構造化とは、相手が全体像を一瞬で理解できるようにすること
- 構造化の要件は「レベル感を整える」こと
- 「伝えたいこと」と「伝えたいことの詳細・補足」とに情報を分け、つながりを持たせて並べる
- まずは「状態・現象」を伝える文と「行為」を伝える文を分ける
- そして、レベル感を整えるために、自動詞と他動詞を使い分ける
- そのときを伝えたければ、1つひとつの文に「自動詞」を使う
- 誰かが何かに影響を与える行為を伝えたければ、1つひとつの文に「他動詞」を使う
- 体言止めは思考停止につながるため注意する
- 直列と並列で時間軸を整える
- 直列と並列の違いは時間軸の使い方にある
- 直列は文と文の間に時間が流れている
- 並列は文と文の間に時間が流れていない
- よって、時間の繋がりが流れていれば、直列型で伝え、その逆の場合は並列で伝えるのがよい
第2章 物語化
- 物語化とは相手の関心を引くための手法
- 要件はフックをつくること
- フックをつくるとは、相手の関心を踏まえ、相手がドキッとする仕掛けを意図的に箇条書きに埋め込むこと
- こうすることで相手はその箇条書きを「自分に関係あるもの」として認識し、真剣に読み込んでくれるようになる
- 「イントロ」でつかみ、相手を引き込む
- イントロでは相手が期待していることを伝えるため、相手や相手が置かれているコンテキスト次第で変わる
- 相手の期待に合わせ、柔軟に考える
- アンサーファーストもケースバイケースで使い分ける
- 「MECE崩し」で山場を作る
- MECEは基本ではあるが、状況によっては総花的に伝わり、相手の集中力をそいでしまう可能性がある
- そのため、箇条書きで伝えるときにはMECEにこだわりすぎず、あえて、「MECE崩し」をしたほうがよいことがある
- 抜け漏れを許容するのではなく、MECEで洗い出した事項に優先順位を付けて伝えよ、ということ
- 「固有名詞」で具体的にイメージさせる
- まずは一般名詞を探す
- そしてそれについて相手と共有できる固有名詞があればそれに置き換える
- そうすることで、相手の理解促進や共感を生むフックにすることができる
- 相手のコンテキストを考えて、全体の流れをつくり物語化する
- それにより、相手は関心をもって最後まで読み切れるようになる
第3章 メッセージ化
- メッセージ化の要件とは、スタンスを取ること
- スタンスをとるとは、伝えたいことに対して自分の立ち位置を明確にすること
- 賛成or反対、A案orB案、やりたいorやりたくないなどの意思表示を示すこと
第4章 超。箇条書きをもっと使いこなす
- ストーリーライティング=アウトライン
- プレゼン資料や企画書作成前に何を伝えたいかを箇条書きにまとめる手法
- パラグラフ・ライティング
- 長文を書く際にその文章をいくつかのパラグラフに分け、各パラグラフの先頭にそのパラグラフが主張することは何かを一文で示していく書き方