ファイナンスでは「お金の時間的価値」という概念がある
今もらえる100万円と1年後にもらえる100万円、どちらか選べと言われたらどっちを選ぶか?
おそらく今もらえる100万円を選びますよね。
だって1年後となるともらえなくなる可能性もあるわけだし。
こんな感じでもらえる金額は同じでも早く確実にもらえる方が価値がある。
これがファイナンスでよく聞くお金の時間的価値の考え方なんですね
じゃあ、1年後にいくらもらえば今の100万円と釣り合うのか(もしくは得なのか)?
今100万円をもらって銀行に預けたとします。
そこで年利1.0%がつくとすると1年後には101万円になってますよね。
話を戻して1年後にお金をもらうことを選択した場合、101万円以上もらえるのであれば
釣り合うと考えられます。
なので今もらえる100万円は1年後にもらえる101万円と同じ価値があり、
逆に言うと来年もらえる101万円は、今もらえる100万円と同じ価値ということになる。
じゃあ1年後の100万円って今の価値に戻すといくらなのか?
99万円くらいの価値になるのでやっぱり今の100万円の方がお得というオチです。
事業投資案件として考えてみる
この先5年間、毎年100万円ずつもらえる事業プランがあるとして、その事業に値段をつけるとしたらいくらになるか?
答えは485万円
考え方は先の話と同じで今もらえる100万円と1年後~5年後にもらえる100万円の価値の差額を算出してそれを足しあげるだけ。めっちゃ簡単ですよね。
-1年後の100万円は99万円
-2年後の100万円は98万円
-3年後の100万円は97万円
-4年後の100万円は96万円
-5年後の100万円は95万円
もしこれが投資であれば、485万円より高ければ買わない、安ければ買うという判断になりますね。
こんな形で投資判断をするのがファイナンスの基本的な考え方です。
下記動画をみるとより理解が深まると思うので参考まで。